まずは、ネットワークビジネスにおける報酬プランの種類を覚えておきましょう。
1.ブレイクアウェイ
【アムウェイ・ニュースキン・ハーバライフなど】
代理店方式と言われるタイプで、大手のネットワークビジネスの多くがこのタイプの報酬プランを
導入しています。
ビジネス展開をし、グループの流通を大きくすることによってボーナスの還元率が高くなります。
グループが大きくなり、一定以上になると、組織から独立して、その人自身のグループ結成となります。
このシステムの損益分岐点は、「組織から独立」する権利を取れるかどうかにかかっています。
難しい点としては、自分のダウンがグループを大きくし、独立すると自分のグループの
ポイントにならなくなってしまう事です。
つまり、独立できないダウンや、愛用者の方を十分に確保しなくてはいけない、という事です。
ブレイクアウェイ方式を採用している会社の多くは高額な代理店ノルマを課しています。
例えばアムウェイなら240万円程度、ニュースキンなら30万円程度、一つの代理店の
最低売り上げノルマが決められています。(タイトルにもよるようですが。)
このシステムの問題点として一番典型的なのが、資格を得るために過剰な在庫を抱えてしまったりというものです。また、強引に勧誘したり自分自身の利益の為に自分が紹介した人に買い込みをさせるといったことが行われてしまいます。
殆どの人はこの代理店ノルマを超えることが出来ずに辞めて行ってしまうのが現実です。
ブレイクアウェイ方式は、実力がある人は大きな収入を得ることが出来る成果主義システムです。
億単位での大きな収入を目指すのならばお勧めのプランですが、初心者には難しいプランです。
2.バイナリー
【ナチュラリープラス・シナジー・ライフクエストなど】
自分の直接のダウンに、限られた人数(1人ならワンナリー、2人ならバイナリー、その他の場合マトリックス)しか置くことができないプランです。
規定以上の人数になった場合は規定数に満たないダウンラインの任意の位置に振り分ける事が出来ます。
特徴は、制限を設けることによって、比較的早く、縦にグループ展開できる性質を持っているということです。
自分のスポンサー能力が低くても、アップラインからの応援が貰えるため、初心者や、力の無い人でも収入を得やすいという点で「これなら簡単かも」とネットワーク初心者には魅力的に見えるシステムです。
問題点は、勧誘出来なくてもダウンが出来る、と、他人任せの方が多く参加する点です。
ネットワークビジネスは人のネットワークを使って「流通」を起こすビジネスです。
多く紹介する人がいて、少ない紹介しかない人が出てくるのは、当然の話ですが、
多く紹介できる人には、多くの報酬が入ってくるべきです。
何もしなくても報酬が入ってくるのであれば、何もしない方の集まりになってしまうのは目に見えてますね。
健全なビジネスであれば個人の能力や頑張りが評価されるべきです。
バイナリーは、最も簡単なシステムですが、もっともゲーム的になりやすいシステムです。
3.ユニレベル
【仁丹・ネイチャーズサンシャイン・4ライフなど】
ブレイクアウェイ方式のデメリットを補ったプランです。
ブレイクアウェイのように組織が拡大するに従って育成ボーナスの率が上がってくるのでなく、レベルに応じた報酬が用意されています。
例えば自分のグループの5から7レベル(段階)まで、単純にレベルによって報酬が得られる仕組みになっています。何段目までの報酬が受け取れるかは自己消費額や、紹介者数によって決められます。
収入を得る為のハードルが低いため、サイドビジネスとして取り組む人には向いているが、収入段数に限りある為自分の作った組織の末端の報(7段以上)の収入が取れなくなるため、ブレイクアウェイほどの大きな報酬にはなりません。
問題点は、人間はある程度の強制がなければ、動けない「怠け者」な生き物だという点です。
「10万円というノルマをクリア!」というシステム上組み込まれたブレイクアウェイ方式に比べて、
目標がないユニレベルプランでは、「怠け者」が増えてしまう率が高くなります。
しっかりとした組織を作るまでは、きちんと自らがグループを作りだすことが大切です。
ユニレベルは組織力、ブレイクアウェイは個人力のプランであるといえます。
※ハイブリッドとは?
ハイブリッドとは、複数の報酬体系を組み合わせたプランです。
それぞれのプランによる長所と短所を理解し、短所を補う思考・行動を心がける必要があります。